乳がんについて

乳がんとは
乳がんとは、乳腺(乳管、小葉)という組織に発生する悪性腫瘍のことです。症状としては、乳房のしこりやくぼみの発生、乳頭からの血液や分泌物、乳首の陥没、痛みなどさまざまです。
乳がんの現状

女性のかかりやすいがんの1位は乳がんです!

乳がんの罹患者は現在も増え続けており、現在では女性の11人に一人が生涯で乳がんにかかると言われるほどで、部位別で見ると女性が最も罹患する数が多い部位となっています。これは食の欧米化やライフスタイルの変化に伴い、エストロゲンという女性ホルモンが分泌される期間が長くなったことが原因とされています。
対策は?
現在、乳がんを予防する方法はありませんが、一方では早期発見・早期治療を行えば90%以上の人が治癒するとも言われています。
しかも「自分で発見できる唯一のがん」とも言われ、月に一度程度の自己チェック(セルフチェック)がとても重要です。また、万が一乳がんを罹患してしまったとしても、冷静に正しく対処できるような知識と心構えを身に付けることが大切です。
具体的な対策としては自己チェックや、厚生労働省のガイドラインが定める乳がん検診でのマンモグラフィや超音波(エコー)による検査があります。また、乳がんを罹患しやすいと言われる年齢になる前から、乳腺専門の主治医を見つけておくことも重要な対策です。

乳がん検診について

乳がんの早期発見のためにセルフチェック(自己チェック)は重要ですが、乳がん検診も重要な対策の一つです。

乳がん検診とは?

乳がん検診とは、乳がんについての「症状がない人」が受けるためのもので、乳房専門の健康診断です。

自覚症状がなく、セルフチェックではわからない早期の乳がんの発見には、マンモグラフィ(乳房用のレントゲン)や超音波(エコー)などの画像診断が有効です。特にマンモグラフィによる検診は、乳がんの死亡率を15%以上減少させるというデータがあります。 日々のセルフチェックは健康を守るために最も重要な対策の1つですが、早期発見の確率をより高めるために、検診機関による検査も積極的に利用しましょう。

【対象者】

厚生労働省が定めるがん対策の指針(ガイドライン)では、「40歳以上が対象で、問診及びマンモグラフィによる検査を2年に1回」と定められています。対象の人はこのガイドラインに基づき、適切な周期で乳がん検診を受ける習慣を付けましょう。

なお、対象年齢に満たない人(40歳未満の人)は必ずしも積極的な乳がん検診の受診は推奨されておらず、セルフチェックの習慣を付け、正しい知識を身に付けておくことがより重要です。
これはマンモグラフィによる検査が、早期発見のメリットだけでなく、レントゲンによる(微量の)放射線被爆などのデメリットもあるためです。

なお、セルフチェックなどでしこりや違和感などを発見した場合は「症状がある人」という扱いになり、乳腺の専門医の診察を受ける必要があり、これは保険診療の対象となります。この段階では精密検査が行われることになります。

検査設備が整った施設一覧(認定NPO法人乳房健康研究会HP内)

乳がん検診をすすめる
"ピンクリボンアドバイザー"

ピンクリボンとは
80年代、アメリカからスタート
ピンクリボンは、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える世界規模のキャンペーン及びそのシンボルマークです。アメリカで1980年代から盛んになった乳がん撲滅の市民運動で使われはじめました。乳がんはごく早期に発見されれば90% 以上が治癒するといわれています。このため、行政、市民団体、企業などが乳がんの早期発見を啓発するためのイベントを展開したり、ピンクリボンをあしらった商品を販売して収益を研究団体に寄付したりする運動が積極的に行われるようになりました。その結果、年々検診率が高まり、乳がんによる死亡率は低下しました。
ピンクリボンアドバイザーとは?
日本女性の11人に一人が乳がんにかかる中で、早期発見であれば90%の人が治癒するにもかかわらず、乳がん検診を受けている人は3人に一人ほど。そのような中で…乳がんについてきちんと知って、向き合ってほしい。そしてまわりの人にも検診の重要性を伝えてほしい。自分のいのち、大切な人のいのちを守るために。そのような願いから、認定NPO法人乳房健康研究会が認定制度を始めました。乳がん、検診、治療、ピンクリボン運動などについて正しい知識を持ち、まわりの人の乳がん検診受診のきっかけをつくる。それが"ピンクリボンアドバイザー"です。